2007年03月21日

Vol:8 [Go Home]



3月1日、私は日本に帰る為、ホテルでバックパックに荷物を詰めていた。

当分逢えないと思うと不安で仕方なかった。

まだピシタの事を100%知った訳じゃないし、今度いつ逢えるか?と思う
と張り裂けそうな気持ちでいっぱいだった。


10時30分に私の滞在しているホテルでピシタと待ち合わせをした。

ピシタは私のバックパック(かなりデカイ)を見て

「スーツケース買えないの?」と不思議そうだった。


タクシーを拾い空港を目指した。


車内での私とピシタは重い空気に包まれてた。

「今度いつ逢える?」


「・・・。」


来月にでも行きたい気持ちだが休みがとれるか・・・。

私は仕事を辞めようかと考えてた。

「毎日電話するからね」

「嘘をつかないでね。」

「待ってるからね」と言いながら、

ピシタは左手に はめていた指輪を取り出し


「お守りね」と言って私の指に、はめてくれた。

凄く嬉しかった。

これから色んな事があると思うけど、

ずっと一緒にいたいと思った瞬間だった。

「see you!!」

私は大きく手を振りピシタと別れた。

と、同時に遠距離恋愛がはじまった。


(続)
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